大連の広島企業:大連三島食品有限公司
大連三島食品有限公司
登録:15/04/22(水)
更新:16/04/17(日)
大連三島食品有限公司
三島食品は良い素材選びから、品質管理、販売方法にいたるまで商品に対する徹底した厳しい姿勢を貫いてまいりました。
それは「自分を大切にし、製品を大切にすることこそ、人を大切にすることだ」というヒューマンリレーションへの限りない信頼に他なりません。
主業務は、レトルト食品、冷凍食品、調味品の生産と販売です。
本社は広島県です。
三島食品はその基本理念を「楠」になぞらえています。晴れの日も、雨の日も、変わることなく成長を続け、やがて大地にどっしりと根を張り、葉を繁らせて、人々が集まう大樹となります。三島食品はそのように自らの道を歩んでまいりました。
広島で誰もが知っている三島食品の大連代表、福田様にお話を聞きました
御社または、個人として、広島と大連のゆかりを教えてください
弊社は1990年営業許可を取得し、1992年より、生産開始しております。
80年代後半当時、中国から入ってきたきのこや山菜などの原料は、現在のものと比べ品質が劣り異物混入も多かった。
人件コストの安い中国で選別し、良い原料だけを調達できないか模索していました。
当時外資系企業誘致に大連市は積極的で、日本にも近く、インフラも整備されていたことから、天安門事件で投資が引く流れがある中で、創業者が当局と 折衝し、大連の地を借りる契約に至りました。
創業者の三島哲男が、中国で一旗上げたいとの戦時中からの思いが実現された瞬間でした。
私個人は、2008年9月からの駐在となります。大連へは出張ベースで、2004年頃、来たことはありましたが、不思議と当時の印象はあまり残っていません。
県人会の思い出や、広島県での思い出、大連での思い出など、 もしくは、印象に残っていることなど、教えてください
広島県と大連を結ぶイベントとしては、「アカシア祭り」が最も印象に残ります。
5月末のアカシアの花が咲く時期に毎年開催されている祭りです。広島商工会議所が中国人を広島に呼び込むことが最大の趣旨で、2010年頃の出来事です。
広島県の魅力の一つが神楽ということで、特設舞台の上で、15名あまりの一行が舞ったことが非常に印象的です。日本から神楽道具一式を持ち込むわけですが、さすがに刀の持ち込みは特殊ルートだったようです。また、終了後の宴席で兜をつけて舞っていた人が高校時代の同級生ということがわかり、大連での再会に大変びっくりしました。
もうひとつ、もみじまんじゅうの「山田屋」さんが現地でもみじまんじゅうをテスト販売されたことですね。私の地元の宮島のもみじまんじゅうを大連で食べることができたのは、不思議な気分でした。中国人に食べてもらって分かったことが、餡入りのまんじゅうは甘過ぎて売れず、中身のないカステラタイプだと評判が良かったのも面白かったですね。地域性があらわれていると思いますが、中国の北の地は、甘いものは苦手ですね。
主な業務、取扱商品、サービス、オススメ商品などと 売りなどを教えてください
食品の製造販売をしています。レトルト食品、調味料、冷凍品、乾燥品などを製造しています。当初は、日本向けにきのこや栗などの業務用レトルト総菜が中心でした。進出当初から最終目標は中国国内市場への販売でしたが、当初はそのままでは売れなくて何が売れるか模索する日々でした。調味料等の輸入製品に目をつけ、技術はあるので安く提供できれば需要はあると見込み中国国内で調味料の製造を手掛けました。そうこうしているうちに、中国国内最初のお客様として、機内食でご採用いただき、今では、中国国内の日式FFチェーン店を始め、中華系のレストランでもご採用いただいております。
特殊な製品としましては、例えば、タケノコの形はそのままの残っているが、食感は柔らかいものを病院食として日本向けに製造しています。特殊な酵素処理をする商品ですが、老齢人口増加に伴い、販売が広がっています。中国もお年寄りが増えるので、中国国内も同様に市場があると思い、研究しています。
ちなみに「ゆかり」が日本ではご愛顧いただいておりますが、中国人にはあまり相性が良くないようです。中国では「優佳麗」の名前で現地生産しております。また、天猫にてネットショップも展開しておりますので、興味ある方はアクセスお願いします。
中国でビジネスや生活をしている中での苦労や不安などを教えてください
いわゆる労働集約型と言われる人を多く介する製造業は、どこも、人事・労務面が大変です。人を抱えることのリスクを感じる機会が多いです。どうしても給料面は敏感ですが、日本式の硬直化した給与体制でなく、出来高の様な形に変更したところ、納得度が高くなりました。さらなる良い制度を、さらに研究しています。
生活面での不安は、病院でしょうか。年々日本人にとっても改善されてきているかと思いますが、さすがに手術は受ける気にはなりません。冷たいものを食べて体を冷やさない等の中国式の食生活をすることが予防に繋がります。ビールも冷えていないものを好むような体になってしまいましたが、お陰様でここ数年は、病院から遠ざかっています。
これからの課題や目標などを教えてください
中国国内での販売比率をもっと上げていきたいです。いわゆる中所得者層が増えており、以前は高いと言われることが多かったですが、弊社商品も価格面でも受け入れられてきております。また、日式以外の中華系のチェーン店でも弊社商品が採用されていることは、食生活の西洋化が進んできていることがうかがえます。市場も拡大していますが、ライバル社も増えていますので、容易ではありません。商品開発、人材においても更なる現地化が必要になるでしょう。
その他の企業情報
中国語名称 | 大连三岛食品有限公司 |
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日本語漢字 | 大連三島食品有限公司 |
Einglish | Dalian Mishima Foods Co.,Ltd |
日本語HP | http://www.mishima.co.jp/ |
中国語HP | http://www.mishima.com.cn/ |
その他HP | http://mishimadl.tmall.com/shop/view_shop.htm?spm=a230r.1.14.5.TSHwGY&user_number_id=469400503 |
主な事業 | ■食品製造及び販売 ■レトルト食品 ■冷凍食品 ■調味品の生産と販売 |
資本金 | 22億円 |
設立年月日 | 1990年6月1日 |
連絡先 |
回線(+86)0411-87611161 回線(089)923-2420 営業時間AM8:00~PM16:50 休日祝日中国カレンダーに準じる |
所在地 |
〒116600 ◎公共バス
・最寄駅:西山小区 ・路線:開発区内3路 ◎軽軌 ・金馬路駅の斜め前 ◎タクシー ・目的地:三島食品 ・大連空港~:40分 ・大連駅~:30分 |
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